有限責任監査法人トーマツ リスクアドバイザリー事業本部 キャリア採用

前例のないプロジェクトに貢献できる喜びと誇りがある

Q.エネルギービジネスアドバイザリーの仕事内容について教えてください。

エネルギービジネスアドバイザリー

マネジャー

〈2017年7月入社〉

A. 現在、エネルギービジネスアドバイザリーでは、主に電力会社の分社化の支援を行っています。電気事業は戦後から燃料の調達、発電、送配電、小売と一連のバリューチェーンで設計・運用されてきました。しかし、電気事業法の改正によって、日本の電力会社は2020年4月から送配電部門を分社化しなければなりません。送配電部門を分社化すると、管理業務や、経営の意思決定機関なども分割する必要がありますし、資産や負債の分割など、多くの課題があります。現在も電力会社にはグループ会社がいくつかありますが、会社分割により、これまでにない大きなグループ会社が誕生することになります。

そこで私たちは分社化によって起こる事態を想定し、何に気を付けなければいけないのかを確認しながらお客様の分社化に向けた助言を行っています。大がかりなプロジェクトになるため、各部門における業務の変更等を事前に試行する期間を設けたうえで2020年4月に分社化を迎える計画で進めています。

Q.どんな時に仕事のやりがいを感じますか?

A. 私は前職で電力会社の企画部門におり、当事者の1人として分社化に向けたプロジェクトに携わっていました。そんな中、広島で1人暮らしをしていた母が脳梗塞で倒れたこともあり、生活の拠点を広島に移すべきかと迷っていた時期に、それまでの経験も生かしながら広島勤務も可能であったトーマツに巡り合い、入社しました。

現在は当事者から外部助言者という立場に変わりましたが、前職の経験をいかして公益性の高い事業に引き続き携われることや、送電分離という大きな局面に関わって社会に貢献できることは、誇りにも思いますし、非常にやりがいがあります。

Q.入社前に不安に感じることはありましたか?

A. 以前の職場でも、アドバイザリーやコンサルタントの方とのお付き合いがあったので、電力会社とリスクアドバイザリーの仕事が違うことは理解していました。それだけに自分の知見が周りと比べてどれぐらいのものなのか、お客様に対して何が提供できるのかという不安がありましたし、今もアドバイザリーキャリアの長い方と比べると、仕事の進め方や資料の作り方、時間の使い方などはまだまだです。
ですが、電力会社にいたキャリアが活きていることも多く、電力会社特有の考え方や仕事の進め方が、肌感覚で分かるのは大きな武器です。また、アドバイザリーやコンサルタントの話はどうしても難しくなりがちですが、それを実務に落とし込むために、一度自分で噛み砕いて伝えられるのは、これまでの経験があるからこそだと思います。

Q.今後の目標を教えてください。

A. 今、私たちが取り組んでいるプロジェクトには前例がありません。だからこそ、2つのことを両立しなければいけないと考えています。ひとつは、自分の意見をしっかりと持つこと。トーマツはチームやグループ間が非常にフラットで、さまざまな知見やアドバイスが集まりやすい環境ですが、今回のようなプロジェクトでは、そうしたメンバーの意見が必ずしも正しいとは限りません。あくまでお客様と対面しているのは私たちなので、その私たちがお客様の情報を把握したうえで、自分の意思をしっかりと持たなければいけないと意識しています。
もうひとつは、お客様に対して自分の主張が強すぎてはいけないということです。自分たちはあくまでも助言者です。例えばプランを示した時に、自分たちの見解や提案を示すことはあっても、それを押し通してはいけません。お客様が納得したプランでなければ、分社後の業務はスムーズに回りません。ですから、あくまでも最終判断はお客様にあるということは常に意識しています。

現在、私は生活の拠点を広島に移していますが、東京の事務所でのミーティングや他の地域のお客様への訪問など、仕事のフィールドは広島に留まりません。このプロジェクトが無事、終了したあとも、さまざまなお客様にサービスを提供していきたいですね。

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